ショールームのご予約、プラン作成、お見積のご依頼、その他各種お問い合わせ

ユーロモビルのカタログや資料をご用意しております

ARCHIVEアーカイブ

S Residence

オーナー様より
「60cm幅の輸入食洗器が置ける家がほしい」という思いから家づくりを始めたくらい、わたしにとってキッチンは大事な場所でした。それにもかかわらずメーカー選定には難航し、ユーロモビルに辿り着いたのはたしか6社目でした。(ショールーム見学のみでプラン作成に至らなかったメーカーを入れたらもう7-8社ほど…)
最初はキッチンに何を求めているかわかっているつもりでわかっておらず「シンクは〇〇cm以上」「コンロはガス」「コンロ幅は〇〇cm」「ガゲナウのグリルを是非」といった具合に細かい条件ばかりを考えていました。家づくりを終え振り返ると、本当にほしかったのは二つでした。①使い勝手と美しさの両立、②メーカーやプランナーさんの誠実さ。そして、ユーロモビルはどちらも叶えてくれました。

ユーロモビルは、あるインテリア雑誌主筆のジャーナリストのHさんからの紹介でした。家の設計をお願いした建築家とも、建築家の紹介のメーカーともキッチンに関して話が合わない。でも理想のキッチンは諦めたくない。困り果てたわたしは、思い切って愛読していた雑誌のジャーナリストの方にメールを送りました。面識がない方にメールをお送りして失礼だったかもしれない、それにご多忙だから返信は来ないかもしれない。そう思っていましたが、なんとすぐに返信が。Hさんはわたしの悩みを解きほぐし、悩みを解決してくれそうなメーカーをいくつかピックアップ。そのうちの1社がユーロモビルでした。
様々な雑誌でユーロモビルの名前は知っていましたが、「輸入キッチンは融通がきかなさそう」「きれいなだけで実用性のないキッチンになるのでは」となんとなくイメージで敬遠していました。しかし、せっかくご紹介くださったのだからとショールームを予約し、本当によかったです。幸せな出会いでした。

わたしのキッチンへの思いや情熱が重すぎて、最初から「キッチンへの要望書」はスライド何ページもありました。様々なメーカーから頂くプランにがっかりする度「わたしの伝え方が悪いからこうなったのか…?」とドツボにはまっていき、ますますスライドは増えていきました。(今思うと情報量が多すぎて、プランナーさん達はどこを取捨選択すればよいのかわからなくなっていたのかもしれません)ユーロモビルのBさんは、わたしの思いを否定することなく、まず受け止めてくださったのが印象的でした。
「グリルの高さは低くしてシンクと段差を付けてください」ちょっと変わったリクエストもしましたが「ガスコンロを使うときにちょうどいい高さ、洗い物をするときのちょうどいい高さは違うと思うのです。うちではご飯を炊くときにガス火は必須ですが、五徳の高さがあるので、グリル自体を低くしないとわたしの身長ではしんどいです」などご説明すると、それをどうやったら実現できるかを真摯に考えてくれました。
打ち合わせが楽しくて脱線することしばしでしたが、調理家電に関すること、水回りの機器のこと、ワークトップや扉材の素材のこと、他のメーカーの特徴…キッチン周りのどんな話題もBさんはご存知で、日々勉強されてアップデートされていることをひしひしと感じました。顧客の求めるものへの感知力の高さ、豊富な知識、的を射た提案力。とても頼れるプランナーさんでした。当家の予算は青天井ではなかったので優先順位をつけないといけないときが何度かありましたが、そういったときにもBさんの提案力に助けていただきました。

ジャーナリストの方にご紹介のメーカーは他にも素敵なところがありましたが、最後の決め手になったのはユーロモビルのキッチンのたたずまい、美しさでした。
Bさんがあるとき「美しさも機能のうちです」とおっしゃり、ハッとしました。キッチンが美しいとモチベーションが上がりますよね、とそういった文脈だったと思います。仕事と子育てでいつも時間に追われ、蓄積する疲労。そんな日々の中で、家の中に大好きな美しいものがあったらどれだけ励みになることか。竣工からもうすぐ6年が経ちますが、キッチンがお気に入りの場所であるということに今も支えられているように思います。キャビネットの縦横のバランス。アクセントになっている細身のハンドル。ワークトップと扉材の色の調和。控えめな巾木のためか、なんともいえない浮遊感。美しいキッチンだとしみじみ感じます。

諸事情で竣工時からキッチンとパントリーの間に何もない空間がありました。その空間を埋めるため、この度追加工事をお願いしました。トールキャビネットと、オープンユニットとガラスユニットの組み合わせです。
トールキャビネットは幸い、扉材のメラミンもドアハンドルも既存と同じものをそろえていただき(ハンドルは廃盤になっていたところ最後のものをぎりぎり確保くださったと伺いました)、元からあったものと全く同じ仕上がりになりました。ロットが異なるため扉材は違和感が出るのではと心配されていたようですが、並んでいても違いが全くわかりません。本当の木材だったら6年の歳月で自然と色や風合いが変わっていたことと思いますが、メラミンだったため竣工時と同じままです。あまりにも違和感がないため、工事後に家族全員「このキャビネットって昨日まで本当になかったんだっけ…?」と同じ感想を口にしておりました。
装飾に特化したユニットにはグラス、磁器やクリスタルのフィギュリン、紅茶缶や雑誌など大好きなものを飾っています。夜にユニットの照明を点けるとグラスやクリスタルがきらきらと輝き、うっとりと眺めてしまいます。このユニットは比較的最近発表されたモデルで、わたしが家づくりをしているときにはまだなかったそうです。何もない空間があるため家が未完成のような落ち着かない気分でしたが、数年遅れてのご相談だったからこそ、ユニットを導入できたかと思うと、このタイミングが正解でした。

今回の追加工事の際に点検いただいたとはいえ、竣工から年数が経ち、これからはメンテナンスでお世話になることも増えるかもしれません。今後とも末永く、どうぞよろしくお願いいたします。
担当者コメント
不思議なもので、キッチンメーカーやプランナーにはそれぞれお客様の色があるものです。
つまり、このメーカーのお客様にはこういう方が多い、という傾向のようなものが明確に存在します。
その意味において、当物件のS様はEuromobilのお客様の最たる例と言っても過言ではありません。
すなわち、「キッチンを日常的に使う」「物事にこだわりがある」「意味や本質を理解して選択したい」こういった要素をお持ちの方、
それこそが私たちEuromobilのお客様なのです。

S様に初めてショールームでお目に掛かった時のことは忘れられません。
お客様が自作されたものとしては、およそこれまで見たことがない質と量の資料をご持参になられていたのです。
8ページに及ぶ自己紹介とキッチンへのご要望、それに加えて3ページ100項目以上にもなる所有機器と食器のリスト。
これには驚くとともに感動いたしました。
S様のキッチンに対するこだわりと熱意がひしひしと感じられ、私もモチベーションが湧きあがるとともに、このキッチンプランの成功を確信したことを覚えています。

我々キッチンプランナーは勿論キッチンのプランを作るプロなのですが、プランニングとは直接関係ないように見えて必須となる技能があります。
それは、お客様のお考えやお気持ちを仔細にヒアリングし理解する能力と、それを因数分解するようにしてご要望の本質を掴む能力です。
上手くヒアリングができ、正確に理解した上でその本質に到達することができれば、その時点でキッチンプランはほぼ成功したようななものです。
ヒアリングはお客様によって毎回最適な方法が変わるので特に難しいのですが、ありがたいことにS様に頂いた資料には必要な情報が全てまとめられていたわけです。

与えられた条件は複雑で、普通に考えれば全てが並立可能なものではありませんでしたが、難題に対して楽しみながらプランできました。
特に、コンロとシンクに段差を設けつつ、それによって意匠性を犠牲にすることなく、寧ろデザインとして取り込み昇華させることができた点や、
納品後の小規模改造(トールユニット及び斜め壁面家具増設)によって更にバランスの良い家具へと進化させることができた点は、
難題あったればこそ良いプランが生まれるということや、正しくコミュニケーションが取れれば必ず最適解に辿り着けるということを示す好例だと思います。

S様のようなお客様にご納得頂きご満足頂ける商品とサービスをご提供できることこそEuromobilの唯一無二の強みであり、それがすなわち私たちの日本における存在意義と言えるのではないかと思う次第です。
モデル
Euromobil / LAIN - Ontario Oak
カウンタートップ (クォーツストーン)
Caesarstone - 4141 Ice cap
レンジフード
アリアフィーナ / CBAR-952S
ガスコンロ
ノーリツ / N3WR8PWASKSTE ホーロー五徳
BBQグリル
GAGGENAU / VR230-434
食器洗い機
BOSCH / SMV65N70JP
ステンレスシンク
トヨウラ / N760ZWDL
浄水兼用複合水栓
GROHE+クリンスイ / F914ZC

No.004817

CONTACT US

To schedule a visit to our showroom,
please click here.