今回はレンジフードのキッチン機器レビューです。

最近はレンジフードにも変わったものが出ておりまして。
先日レポートさせて頂きましたミラノサローネではFTKというキッチン機器の見本市も併設しているのですが、そこで見てきたところでは、臭いや煙を排気する、いわゆるレンジフードとしての役割と、全く別の機能を組合わせているものが結構多かったです。

これはシャンデリア付と言いますか、シャンデリア風の照明の中にフードが隠れていて、リモコンでフードが降りてくる仕組でした。
FABERの製品です。

同じくFABERの製品で、除湿機能が付いています。

これもFABERです。こちらは空気清浄機の機能が付いています。
因みにスタッフの方によると、ファベールはイタリア国内では約40%のシェアを持っているそうです。

これは間接照明付です。
そしてフードの側面あたりから音楽が鳴っていました。スピーカー内臓なんでしょうか。
日本ではあまり見かけませんが、Euromobilと同じくイタリアのヴェネト州にあるFalmecというメーカーです。
他にもテレビ付のレンジフードとかもありましたよ。

さて、色々変わったレンジフードを御覧頂きましたが、今回ご紹介するのはこちら。

ARIAFINAのFEDC-RK-901Sです。
見た目はそんなに変わってはいません。
でも凄いんですよ。レンジフードなのに配管が要らないんです。
前から興味があったので、実機を見てきました。

レンジフードなのに配管が要らない、という秘密はこちら。

油を吸着・分解するマグセライドフィルター、臭いを吸着するカーボンフィルター、ゴミを取るエアフィルターという3層のフィルターです。
吸い込んだ空気を外に捨てるこれまでのレンジフードと違い、綺麗にして部屋に戻すというわけです。

配管の費用が浮くだけでなく、空調効率も向上するということなので、最近のエコブームにも乗っかってる商品と言えそうです。

と、ここまではメーカーのWebサイトでも確認できる話。
自分で確かめないと信じられない性格なので、本当に臭いが取れるのか、実験してもらいました。

左がファンのみ、右が製品と同じフィルターを入れたものです。
空気の流れはレンジフードと同じく、下から上です。

こんな風に、おろしにんにくを下に置いて、上から出てくる臭いを嗅ぎます。

臭いは写真に写せないので、ここから先は筆者を信じて頂くしかないのですが、左（フィルター無し）の方は、ストレートににんにくの臭いがするのに対して、右（フィルター有り）の方は、にんにくの臭いは全く感じないと言って良いレベルでした。

凄いなあというのが、正直な感想です。
ワンパス（一回フィルター通すだけ）でこれですから、暫く回しておけば、部屋の臭い対策にもなるんじゃないかとか、これにシャープのプラズマクラスターイオン発生機を組合わせたら更に凄い製品になるんじゃないかとか、色々考えました。
最近のマンションは高気密高断熱なので、この製品はとても相性が良さそうですね。

因みに気になるフィルターの寿命は、マグセライドフィルターが約12年（！）カーボンフィルターが約3年とのことです。
油分を吸着した上分解し、その効果が12年も持つなんて、マグセライド恐るべし・・・

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