2016.07.01
製品情報
イタリアでは毎年4月にミラノサローネ(家具見本市)が開催されます。
今年は2年に一度のユーロクッチーナ(国際キッチン見本市)の年でした。
Euromobilからは2016年の最新モデルとして、 Filoシリーズが発表されました。
ユーロモビルの多くの扉は、面材そのものの色合い、触感、仕上げを魅せるものが多いのですが、今回は久々に框を使って作りこまれた扉の発表となりました。
そこで既存のモデルの中から、扉が作りこまれているものをいくつかご紹介したいと思います。
Quadrica
永きにわたって親しまれているこれまで唯一のクラシックテイストでした。
ビアンコカラーラの天板と合わせて、ホワイトの扉でエレガントにまとめたり、木目で少し懐かしいテイストにまとめるというご提案が2014年ごろまでのカタログで散見されます。
ここで同じ扉を使って2015年に発表された次の写真をご覧ください。
新しく発表されたハイカウンターや、見付けの薄い棚、薄いグレーの壁にホワイトの框扉を合わせることで、クールでライトなエレガントデザインとして見直すことができます。
黄味や赤味を抑えた木肌の色とホワイトを合わせることで同じ面材でありながら、よりモダンに見せることに成功していると言えるのではないでしょうか。
作りこみすぎないシンプルな框デザイン、あっさりした艶消し塗装だからこそ可能な展開です。
なお、このモデルでお選びいただける色は木目と、艶消しの塗装のみ、となります。
この扉は艶ありではなく、艶消しの塗装で味わってほしい、というデザイナーの意図が感じられます。
TELEA
この扉の掘り込みパターンは框の現代的なアレンジ、といえるかもしれません。
ごくごく浅い掘り込みですが、縦のラインを強調することで扉の表情が前出のQuadricaとは全く違ったものに仕上がっています。
こちらの写真にある、長方形のボタンのようなハンドルを共材でご用意いたしますと柔らかい雰囲気となりますし、
次の写真のような金属のハンドルと合わせますと掘り込みパターンをよりシャープに見せることもできます。
ごくごく浅い掘り込みパターンのため、掘り込みのない扉とも違和感なくなじみます。
ASSIM
扉に手かけを彫り込んだデザイン。
内側を曲面で仕上げてあるため、指先を軽く曲げた状態になじむ形になっており、扉を開けるたびにその触感をお楽しみいただくことができます。
手かけは扉の真ん中だけでなく、扉の端部にもつくため、扉の枚数が増えれば増えるほど、自然に不均一なリズムが生まれます。同時に扉の開け勝手を視覚的にも楽しんでいただくことができます。
今回、ご紹介いたしました扉は実物のサンプルをご用意可能です。
よろしければショールームにて、その作りこみ具合をご覧ください。