2013.11.25
その他
料理をしながらテレビを見たい、という方は少ないかもしれませんが、食事をしながらテレビを見たい、という方は結構いらっしゃるようです。
これまで多くのキッチンプランをさせて頂きましたが、リビングだけでなくキッチン・ダイニングにもテレビを設置されているご家庭が大半です。
しかし、キッチンプランにとってはこのテレビが実に厄介者です。
テレビには配線が必要ですし、当然みんなが見易い場所に設置しないといけませんので、これによってキッチンプランがかなり制限を受けるということも珍しくありません。
デザイン的にもどうしてもネックになってしまいます。
だからと言って、「食事している時はテレビを見るのを我慢してください」とは言えません。
これまでの手法は大体こんな感じでした。
そもそも見えても構わないような格好良いテレビを設置すれば良いじゃないか、という考え方です。
上の画像はGLAS LUCEという商品で、消している時はミラーみたいになるので、テレビの存在感が無くなります。
とても格好良いのですが、かなり価格が高いことと設置場所を選ぶことがネックかなと思います。
あと当然と言えば当然ですが、テレビとしての存在感が無くなる代わりにミラーとしての存在感が凄いです・・・
※この画像はネットから拾ってきたものなので、メーカーさんからの指摘があれば削除します。
小型のテレビを持ち運んで必要な時だけ使えば良いじゃないか、という考え方です。
上の画像はSHARPさんが2011年に発売したフリースタイルAQUOSという商品です。
重量3.3kg、付属のチューナーユニットとワイヤレス接続できるので持ち運び自由という画期的な商品です。
収納場所に困りそうなので結局出しっ放しになってしまいそうという懸念はありますが、
価格は10万円前後で、キッチン・ダイニング以外でも使えそうだということもあって、
個人的なこれまでの一番のお薦めの方法はこれでした。
3.なんとかしてテレビを隠す
プランを何とか工夫してテレビ自体を隠してしまえば良いじゃないか、という考え方です。
上の画像はリビングのプランですが、要するにこんな感じです。見ないときはドアをスライドしてテレビを隠しておけます。
キッチン・ダイニングでこれをやるとなると、かなり広い空間が必要で難易度が高いです。
コストもそれなりにかかります。
これは日本で実現できるかどうか分かりませんが、イタリアにはこのようなキッチン用のビルトイン式テレビもあります。
個人輸入してきて変圧すれば使えるかも?今はデータ放送なのでやっぱり無理でしょうか。
と、これまで様々な方法に挑戦してきましたが、これぞという方法が無かったので、もっと良い策は無いものかと常々アンテナを張り巡らせておりました。
そして遂にこれぞと思える解決法を見つけたのです。
それが「iPadでテレビを見る」というものです。
iPadと無線LAN環境があることを前提とすると、必要なものは
■nasne(sony)・・・・チューナー内蔵のNASです。
■Twonky beam・・・・・iPad/iPhone用のDTCP-IP対応DLNAクライアントアプリです。
以上です。投資は1万5千円程度です。
あとはちょちょいと設定するだけで、家庭内なら自由にiPadでテレビが見れます。
地デジだけでなく、BSもCSも見れます。
そして録画できます。
更にiPhoneやパソコンを使って外からでも録画予約が出来ます。
更に更に録画した番組をiPadに保存して外で見ることも出来ます。
RetinaディスプレイモデルのiPadで視聴すると、その美しさは衝撃的です。これなら大画面で見る必要を感じません。
そして動作は軽く、ストレスはありません。
素晴らしいです。
sonyかappleの回し者のようになって参りましたが、続けます。
これを知った時は革命的と言えるぐらいの感動でした。
こういう技術を知っているのと知っていないのとでは、プランに大きな差が出来ることでしょう。
キッチン・ダイニングは勿論、その他の様々な家具のプランにも影響を与えそうです。
キッチンに関することだけでなく、広い分野のことに対して常々抜かりなく情報収集をしておかなければ、と強く思いました。
ともあれ、ネットやパソコン関連に詳しくない方にはちょっと敷居が高いかもしれませんが、「テレビは常に大画面で見たい!」という方以外にはとてもお薦めの方法です。
是非試してみてください。
因みに、私は個人的にこの手の情報が好きなだけで専門家でもなんでもありませんが、
もしご不明点があればお問い合わせください。分かる範囲でよろしければお答えします。
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