2010.04.29
お知らせ
ようやくこぎつけました、ミラノサローネのレポートです。
帰国前日に、アイルランドのエイヤフィアトラヨークトル氷河とやらの火山が、
こんなことや
あんなことになってしまいまして。3日間帰国が順延してしまいました。
というわけで、レポートが遅くなったのはエイヤフィラトラなんとか火山のせいだということにさせて下さい。
さて、本題です。
サローネ全体のレポートは大手のメディアにお任せするとして、ユーロクッチーナに特化してお伝えしようと思います。
当ブログではあくまで、マニアックかつ主観的かつ本物の情報をお送りします。
我々は、開会前日に会場すぐ近傍のホテルに入りました。
ここを拠点に2日間ばっちり視察してきました。
宿泊したホテル。ピサの斜塔よろしく傾いております。
会場は、とにかく広いです。
そして人でごった返しています。
こんな具合なので、会場内の移動だけでも疲れます。
尚、会場内は本来撮影禁止です。
私は今回、主催者であるCOSMITからプレスとしての認可を得て入場しました。
今回、各社のブースを見て感じた傾向は5つ。
1.見せる・隠す
2.低いトールユニット
3.細長いウォールユニット
4.斬新なテクスチャ
5.電動化・自動化
そしてこの全てが集約する1つのテーマはずばり「L/D/Kの同質化」だと私は感じました。
ひとまず、項目ごとに順を追って画で御覧に入れます。
まずは「隠す・見せる」です。
各社のブースで、とにかくよく目に付いたものがあります。
それが、同一平面スライドドアによる「隠す」収納と、オープンウォールユニットによる「見せる」収納、そしてこの両者の同居です。
全く正反対のアプローチですが、組合せの妙により「キッチンからキッチンらしさを消す」という同じ目的を与えられていることが感じられました。
写真奥、同一平面スライドドアによる「隠す」収納。
ドアを閉じると、キッチン家電をも完全に隠すフラットな壁と化します。
また、開けっ放しで作業しても、スライドドアなので邪魔になりません。
キッチン自体を隠してしまうものも。
こんなキッチンが・・・閉めるとこうなります。
しかもドアがとても軽く動くんです。
動画も撮って来たので是非見て頂きたいところですが、120MBもあるのでさすがにアップできません・・・
こんな感じの、「がっつり隠す」収納が非常に多く見られました。
転じて「見せる」収納です。
ウォールユニットの一部をオープンとし、飾り棚のように使用しています。
これまでのキッチンでは見かけなかった光景です。
ただ「見せる」だけでなく、上手い具合に「抜け」感が演出されています。
これも。
あれも。
それも。
いたるところで目に付くオープンウォールユニット。
似てますが、全部違うメーカーです。
キッチンにあるべきもの(もしくはキッチン自体)を隠し、逆にこれまでキッチンに無かった見せ方で、「抜け」や「間」の演出をする。
冒頭で申し上げた通り、やはりその目的は「キッチンからキッチンらしさを消す」ことにあるのではないかと感じました。
今回は以上です。
次回は「低いトールユニット」です。
K.B.
※ミラノサローネのレポートは、全部で回を予定しています。
遅くなってはレポートの価値が無くなるので、今日から出来るだけ毎日更新するつもりです。
※ご紹介している写真はごくごく一部です。
この視察旅行で1000枚以上の写真を撮りました。
また幾つかのメーカーのプレスキットも貰ってきました。
弊社ショールームでは全て閲覧可能ですので、ご興味をお持ちの方はいつでもお越し下さい。