2010.04.13
イベント
やって参りました、皆様お待ちかね(?)のキッチン機器レビュー第二段です。
今回は、AEG-Electrolux(アーエーゲー・エレクトロラックス)の食洗機についてです。
AEGは、ドイツの元電機メーカー。
元、というのは、1994年にスウェーデンのElectrolux(エレクトロラックス)社の傘下となり、現在では同社の高級家電のブランド名となっているからです。
正式名称はAEG-Electroluxですが、長いので、今でも大抵の人がAEGと呼んでます。
(ここでもAEGと呼ばせてもらいます)
世界的に大変人気の高いブランドです。
さて、そんなAEGの食洗機が、全機種一斉にモデルチェンジしました。
実機を見たいなあと思っていたところ、ちょうどタイミング良く、同社の機器を使った調理講習会が行われるというので、江坂のショールームへ行ってきました。
早速、レビューしたいと思います。
まずは、カタログスペック上の変更点を挙げてみましょう。
W600mmタイプを例にとります。
オールドア材タイプ | F89020Vi(NEW) | F88080Vi |
本体重量 | 43.8kg. | 45kg. |
使用水量 | 12L | 14L |
終了お知らせ機能 | アラーム&フロアビーム (Red&Green) |
アラーム&フロアビーム (Red) |
プログラム数 | 9種 | 8種 |
乾燥方式 | ドライテック乾燥&余熱乾燥 | ターボ乾燥&余熱乾燥 |
一部ドア材タイプ | F88020i-m(NEW) | F86080i-m |
本体重量 | 45.2kg. | 46kg. |
使用水量 | 12L | 14L |
運転音量 | 41dB | 43dB |
プログラム数 | 7種 | 6種 |
スプレーアーム数 | 3 | 2 |
カトラリー | カトラリーラック・カトラリーバスケット | カトラリーバスケット |
乾燥方式 | ドライテック乾燥&余熱乾燥 | ターボ乾燥&余熱乾燥 |
結構変わっていますね。
ポイントは後程解説します。
以下、画でどうぞ。
機種はF89020Viです。
まずは全開。
正面から。
横から。
第一回記事の写真と比較してみます。左からGAGGENAU、Miele、AEGです。
?
使ったカメラもレンズも違うので、ちょっと差が分り難いですね・・・すいません。
まず目に付くのはここ。
カトラリーラックです。
写真はオールドア材タイプですが、
今回のマイナーチェンジで、一部ドア材タイプにも採用されました。
カトラリートレイを標準装備するGAGGENAU、Mieleに追従した形です。
ただ、AEGのものは、他の二社のものと比べると随分小さいです。
その分両脇に可倒式のトレーがあり、湯呑み等の小物を置くことができます。
また、2段目に嵩の大きい食器を置くことができます。
カトラリーラックは左右の移動と取外しが可能なので、自由度が高いと言えると思います。
各社の仕様、どれが良いのかは個人の好み次第というところでしょうか。
このカトラリーバスケットが付属するのはAEGだけ。
カトラリー以外にも、小さくて軽い小物を洗うのには便利そうですね。
お弁当を仕分けるシリコン製のカップとか、哺乳瓶の先のゴムとか。
バスケットがないと、軽いものは水圧で飛んでしまいます。
目に見えないところでは、乾燥方式が「ターボ乾燥」から「ドライテック乾燥」に変更しています。
詳しく尋ねてみると、前者はファンによる強制乾燥。
後者は凝縮により庫内の湿度を低下させた上での半自然乾燥ということのようです。
ちょっと難しいですよね。
具体的には、
(1)食器を熱湯ですすぐ → 皿が熱くなり、庫内は水蒸気で満たされる
(2)庫内の壁面の温度を下げ、水蒸気を結露させる → 庫内の湿度が下がる
(3)食器が熱く、庫内の湿度が低い状況=乾燥に適した環境になる
(4)ファンが無くても、食器が早く乾燥する
こういうフローのようです。(間違っていたらご指摘下さい)
この乾燥方式のメリットは、主に省エネ。
デメリットは、熱を保ち難い食器だと乾燥しにくいこと、だそうです。
食洗機は洗浄力については既に完成の域にあるので、最近は各社ともにエコへの取組みを競い合っています。
メーカーさんのお話では、一回の洗浄で掛かる電気代は約40円。
国産の約2/3程度とのことです。
また、W600mmタイプとW450mmタイプでは、殆どランニングコストには差が出ないそうですよ。
となると、スペースと予算さえ許すのならW600タイプが欲しくなりますね。
その他のポイントとしては、
AEGの食洗機は、GAGGENAUやMieleより静かです。(最新機種・W600mmタイプ)
AEGが41dB、他が42dBです。
ただ、実際に動かしてるところを聞くことは出来ませんでしたので、残念ながら体感的に他社とどれくらい違うのかはお伝えできません。
ちなみに日本製の食洗機は測定方法がメーカーによって違ったりするので、カタログスペックだけでは一概に比較出来ません。
運転音が気になる方は、ショールーム等で実際に試してみられることをお勧めします。
どうでしょう。
新機能や各社の違い、上手く伝わりましたでしょうか。
私個人的には、もし自分の家に食洗機入れるならAEGかなあと思ってます。
カトラリーバスケットが好みなので。
ま、借家住まいの身なんで、まだまだ先の話ですけどね。
冒頭で申し上げた通り、この日はIHやオーブンを使った調理講習もあり、実際にAEGの機器で作った料理を食したりもしました。
なので、お伝えしたいことがまだまだ沢山あるのですが、ちょっと長くなりそうなので、またにさせて頂きます。
K.B.