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2026.09.12
オーダーキッチンを検討する方へ向けたステップガイド、第5回は食器洗い機について採り上げます。
せっかくキッチンを新築するなら、ビルトイン食洗機は絶対に入れたい!という方も多いのではないでしょうか。
Euromobilをご採用頂くお客様の中でも、98%くらいの方がビルトイン食洗機を採用されています。
ビルトイン食洗機も国産メーカーと海外メーカーがあり、スペックが異なりますので、ひとつずつご紹介します。
下記でご紹介するメーカーは全て、弊社でお取り扱いしています。
まずは海外メーカーの食洗機からご紹介です。
〇 海外製食洗機の特徴
①乾燥は予熱及び換気の自然乾燥
国産メーカーのように温風を発生させる仕組みは備わっていません。主に庫内やお皿の余熱を利用して乾燥させます。
②フロントオープンタイプのみ
海外製はどのメーカーもフロントオープンタイプのみです。
③洗浄機能に特化している
海外メーカーは「洗う」ということに特化しています。繊細なクリスタルガラスが洗えたり、頑固なパスタソースやこびりついた汚れも綺麗に落ちるパワフル洗浄など、シーンに合わせた洗い方ができるのが強みです。
④庫内のバスケットが大きく、お鍋や大皿なども入れやすい
ヨーロッパの食習慣に合わせて、オーバル鍋やオーブントレイ、大皿などがしっかり入れられる設計になっています。その分アジアの食習慣に見られる小皿や、どんぶり鉢などは苦手です。
⑤オールドアタイプがある
操作パネルが外から見えないオールドアタイプが選べます。*GAGGENAU除く
隣り合うキッチン収納と一貫したデザインにできます。
〇 海外メーカー

【Miele(ミーレ)】

1899年にドイツで創業したMieleは、日本でも販売歴が長く、シェアの高いメーカーです。
キッチンを検討したことがなくても、あのえんじ色にホワイトのロゴを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
海外メーカーの多くが、日本の独立企業と輸入代理店契約を結んで販売する中、Mieleは100%ドイツ・Miele社出資の日本法人ミーレ・ジャパンが、日本での販売、流通、メンテナンスまで一貫して担っています。
Mieleは海外メーカーの中では、ラインアップが豊富です。
W60cmモデルで言えば、シンプルな機能のエントリーモデル¥429,000からオートオープンがついた最上位モデル¥902,000まで幅広いプライスランジがあります。
基本的な洗浄力はどのモデルも変わらず、操作パネルの仕様や、洗剤自動投入Autodosの有無、プログラム数などがモデルによって変わります。

その他Mieleの食器洗い機の機能については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

【GAGGENAU(ガゲナウ)】

日本で購入できる海外製家電の中でもハイエンドメーカーのGAGGENAUは、もはや高級キッチンとしてのステータスとなりつつあります。
日本ではN・TEC(エヌ・テック)さんが長年に渡り総輸入元となり、流通、メンテナンスを担っています。
GAGGENAUの特徴は、金物やレールに至る細部まで自社製作にこだわった堅牢性、そしてドイツスピリットを体現するようなシンプルで重厚感のあるデザインです。
個人的には、レールの出し入れや扉を閉める時のスムーズさが、全メーカーの中で一番に感じます。
乾燥にはゼオライト機能がついています。特殊な鉱物ゼオライトの吸湿すると発熱する特性を活かして、庫内の温度を上げて乾燥を促します。
食洗機は現在、W60㎝はオールドアのみ、W45cmは操作パネル付きのみとなっております。



【BOSCH(ボッシュ)】

日本では自動車部品や工具で有名なBOSCHですが、ヨーロッパでは家電市場でも高いシェアを占めています。
BOSCHの完全子会社、BSHホームアプライアンスがBOSCHだけでなく、GAGGENAUや、日本未上陸ながらヨーロッパでは高いシェアを誇るSIEMENS(シーメンス)などの家電製品の設計・製造を担っています。
BSHグループが食器洗い機の世界シェア30%を占め、そのうちの半数がBOSCH製です。
BOSCHの特徴は、予洗い機能がついていることと、GAGGENAUと同じゼオライト乾燥機能がついていることです。
BOSCHの輸入元であるG-Placeさんの下の動画が、ゼオライト機能について分かりやすく解説しています。
機能面ではGAGGENAUやMieleに比肩しつつも、海外製食洗機の中ではお求めやすい価格設定なのがBOSCHの強みです。
同じW60㎝オールドアモデルですと、GAGGENAUが¥825,000、Mieleの最も低価格モデルG 7654 C SCViが¥583,000となっており、Mieleで約15万円差、GAGGENAUでは約39万円差にもなります。


【ASKO(アスコ)】

ASKOはスウェーデンの家電メーカーで、掃除機や洗濯機まで幅広い家電製品を製造しています。
ASKOの強みは、ドアを閉めたまま換気ができる通気乾燥方法です。
Mieleやガゲナウは洗浄後にドアを少し開けて庫内の換気を促しますが、ASKOはドアを開けずに喚起できるので、ほこりや虫の侵入を防ぐことができます。
また、最近のモデルチェンジでMieleが得意としていた洗剤自動投入機能も搭載されるようになりました。
ご紹介したメーカーの中で唯一、W45cmモデルがありません。
続いて国産メーカーのご紹介です。
〇 国産メーカー食洗機の特徴
①熱風乾燥機能がついている
下記パナソニック、リンナイ共にすすぎ後に温風で乾かすので、食器がしっかりと乾きます。
②スライドオープンタイプが中心、フロントオープンの選択肢は少ない
国産メーカーはスライドオープンタイプが主流です。出し入れがしやすい反面、入れられる食器の数はフロントオープンタイプより少なくなっています。
フロントオープンタイプは、パナソニックでW45,60cmそれぞれ1種類ずつ、リンナイでW45cm1機種のみとなっています。
③ナノイーやプラズマクラスターなど除菌、消臭機能が充実
④本体の背面で排管、電気接続する*パナソニックのフロントオープンタイプ除く
機器の真後ろに給排水設備を立ち上げます。ちなみに海外製食洗機は、左右どちらかに設けます。
⑤食洗機下にFIXが必要
食洗機の下に約20cm程度のFIXパネルが必要です。*パナソニックのフロントオープンタイプ除く
〇 国内メーカー

【パナソニック】
パナソニックは、国産のビルトイン食洗機の中では最大手です。
今まではずっとスライドオープンタイプのみでしたが、最近になってフロントオープンタイプも登場しました。


これはどのメーカーも共通ですが、引出式は手元の高さにラックがくるので、腰を屈めずに出し入れできる点がメリットです。
一方フロントオープンタイプに比べると容量が劣ることと、後から食器を追加する時に入れづらいことがデメリットです。
例えば同じパナソニックのW45cmの容量で比較してみますと、
スライドオープンタイプ NP-45KD9AP:食器48点
フロントオープンタイプ NP-45EF1WPE:食器58点
となっています。
9 Plusシリーズとフロントオープンタイプには、洗浄前と洗浄後にナノイーでの送風を行い、庫内の臭いを予防し除菌する機能がついています。

【リンナイ】

リンナイはガスコンロや給湯器を主としたガス機器メーカーですが、ビルトイン食洗機も製造しています。
リンナイ製食洗機にも引出式とフロントオープンタイプがありますが、W60cmはスライドオープンタイプのみです。
リンナイの食器洗い機の強みは、ウルトラファインバブルでの洗浄です。
1マイクログラムに満たない微細な泡が、食器についた茶渋汚れを浮かせて落とし、節水と洗浄力の両立を叶えます。
換気時にプラズマクラスターを発生させる機能や、銀イオンを発生させて抗菌作用を高める機能がついているモデルもあります。

ウルトラファインバブル洗浄についてはこちらの専用サイトで解説されています。
食洗機をご検討のお客様のご参考になれば幸いです。
YM