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COLUMNコラム

2026.07.26

アリアフィーナ・ミラノサローネレポート(1)ーユーロ・クッチーナ

イタリアの家電メーカーelica(エリカ)社とレンジフードの富士工業の合弁企業、Ariafina(アリアフィーナ)のミラノサローネレポートに参加してきました。
アリアフィーナは、イタリアデザインと日本の技術力を掛け合わせたハイエンドレンジフードメーカーです。

Ariafinaのマーケティング担当である石川さんが、ユーロ・クッチーナ全体のトレンド、最新の家電機器などを紹介して下さいました。

〇 ユーロ・クッチーナ

来場者は約31万6千人だったそうで、前年よりは減少となりました。
石川さんの見解では、アジア、主に中国からの来場者が減っており、ヨーロッパからの参加者が多数を占めていたとのことです。
やはり中東情勢による航空運賃の高騰などが、アジア諸国からの訪問客数に影響しているのでしょうか。

〇 トレンド ①ーラウンドシェイプ

これは数年前からのトレンドとして見られています。
それ以前は水平垂直を際立たせ、カウンターやドアはシャープなものが人気でしたが、ここ数年は角を丸く面取りしたフォルムが続々と出現しています。
イタリアの最大手キッチンメーカーScavolini(スカボリーニ)では、収納部分までラウンドになったキッチンが出ていました。

Scavoliniのラウンドキッチン*アリアフィーナサローネレポートより
こちらもScavoliniのキッチン。アイランドキッチン、カウンター、後ろの収納まで曲線で構成されています。*アリアフィーナサローネレポートより

こちらはEuromobilのアイランドキッチンです。天然石のカウンターとサイドパネルのエッジがラウンドカットになっています。

〇 トレンド②ー温かみと触感的な扉仕上げ

これもコロナ以後からの流れですが、温かみや自然さを感じる色味やテクスチャーが人気です。
工業的で冷たい印象を与える鏡面のツヤ仕上げはトレンドから離れ、エンボス加工やリブ付きなど、凹凸が自然な陰影を作るマット仕上げが人気です。

Veneta cucineのキッチン*アリアフィーナサローネレポートより

こちらは昨年発売したEuromobilのMargoモデルキッチン。サンドブラスト仕上げでテクスチャーをつけたライトオークと天然石を組み合わせています。
こちらもニュートラルで温かみのあるカラーバランスです。

〇 トレンド③ーJapandiスタイル

トレンド②からの流れもあり、インテリアに和の要素を取り入れたジャパンディスタイルも多くみられたようです。
ヨーロッパでは「日本のもの=良いもの」という漠然とした感覚があり、また円安で欧米からの旅行者が増えたことで、日本文化人気が高まっています。

照明などに和のテイストを感じます*アリアフィーナサローネレポートより

〇 キッチンデザインまとめ

相変わらず天然石のカウンターも人気だそうで、カウンターの厚みもどんどん増していたのが、今年のユーロ・クッチーナ。
分厚いカウンターや天然石仕上げは、効率や使い勝手から言えば、セラミックやクオーツストーンに劣ります。
またラウンドシェイプの収納は、直線よりも圧倒的に製作に精度が必要とされ、デッドスペースも生まれます。

この潮流は、無駄であることこそが贅沢の象徴という考えを反映している、というのが石川さんの見解です。
効率性を追うのではなく、余剰を優雅に受け止められる懐の深さを体現するキッチンが、昨今のトレンドだということです。

STOSAのキッチン。カウンターの厚さは60mm位ありそうです。*アリアフィーナサローネレポートより

こちらは今年のミラノデザインウィークで、Euromobilミラノショールームに展示されたキッチンです。
アイランドキッチンのカウンターは、一番厚いところで、220mmあります。

長くなりましたので、ヨーロッパの最新機器トレンドは次回に続きます。

YM

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Euromobil, イタリア, イタリアキッチン, オーダーキッチン, ミラノサローネ, ユーロ・クッチーナ, ユーロモビル, 海外家電, 輸入キッチン

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