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2026.03.08
オーダーキッチンを検討する方へ向けたステップガイド、第三回は扉仕上げについてお伝えします。
扉仕上げはキッチンの印象を大きく左右するとともに、予算決定へも大きく影響します。
有体に言えば、キッチンサイズ、仕上げ材、設備機器この3つの要素がキッチン予算を決定づけます。
それでは仕上げの素材ごとの特徴をご紹介します。
キッチンだけでなく、収納家具全般においてとても普及している仕上げ材です。
化粧板とは、MDFやパーティクルボードなどの木製のコア材に、数ミリの化粧材を表面に張ったものを指します。
その中で表面にメラミンを圧着したものがメラミン化粧板で、高圧メラミン化粧板と低圧メラミン化粧板があります。

高圧メラミン化粧板は、メラミン樹脂、フェノール樹脂を含侵させた紙を何枚も重ね合わせて、高温高圧下で積層形成したプラスチック板を基材に貼っています。例えば高圧メラミン材の代表格としてAICAが挙げられます。
一方低圧メラミン化粧板は、メラミン樹脂含浸紙とコア材を熱圧成型したもので、高圧メラミンに比べると化粧材の厚みが薄くなり、安価に仕上がります。
一般的に扉材として用いるのは、高圧メラミン化粧板になります。

メラミン材のメリットは安価で大量に生産できること。収納がずらっと続く大型キッチンなどでも価格を抑えることができます。
また熱・水に強く耐薬品性もあるため、お手入れがし易く、汚れもしみ込みにくいです。
色柄は幅広く、単色~木目、柄付きなど沢山の種類から選ぶことができます。
デメリットとしては、木口の仕上がりが安っぽくなる(継ぎ目が目立つ)ことや、艶感や手ざわりのニュアンスに欠ける点が挙げられます。

続いてポピュラーなのが塗装扉です。
木製の扉に吹き付け塗装などで塗料を塗り重ねて仕上げます。
例えば下のような框つきの扉は凹凸があるので、塗装仕上げが適しています。

色味だけでなくツヤ感も思い通りにオーダーでき、木口まで継ぎ目なく滑らかな仕上がりはオーダーキッチンならではの高級感があります。
オーダーカラーでは、日塗工やRALカラーのサンプルを元にわずかな色味の差まで選ぶことができます。
デメリットは、メラミン材に比べると耐久性が劣る点です。よく使う扉などは、摩耗で塗装が剥がれてくることがあります。
お手入れの際はメラミンスポンジなど研磨するものはNGで、洗剤の種類にも注意が必要です。

天然木を使った扉も人気があります。
木材は水を吸いやすいため水回りにはあまり適しませんが、カップボードなどに用いると木の温かみを感じる空間になります。
天然木突板は、ベニヤなどの心材に薄い天然木のシートを張って仕上げたものを指します。無垢の天然木に比べると価格を抑えることができ、一つの材木から沢山生産することができるので連続した木目に揃えることができます。
一方無垢の木材は、まさしく材木からそのまま切り出して板状にしたものです。質感や触り心地がとても優れている反面、湿度・温度の影響を受けやすく、突板に比べると反りや割れのリスクが高くなります。
どちらの天然木も、自然ならではの温かみや触り心地が強みです。微妙な木目のゆらぎや凹凸などはやはり本物の木でしか表現できない良さがあります。
メラミン材や塗装に比べると価格は上昇します。
濡れたまま放置すると膨らんだりしますので、水が付着した際はすぐに拭き取ることが大事です。

近年広まりつつあるのが、扉にセラミック材を用いる仕上げです。
ハイグレードさを感じる石の質感、カウンターと共材で一つの塊のように魅せるデザインなどが人気の理由です。
セラミックは比重が重い素材なので、扉にすると丁番に負荷がかかりすぎることがこれまでネックでした。
Euromobilは2017年に、軽量なアルミフレームに極薄いセラミックパネルを貼ることで使い勝手を叶えたモデルーTelero(テレロ)を製品化しています。
Euromobilで主に使っているのはイタリアのセラミックメーカーLaminam(ラミナム)です。
世界有数の石の産出国である、イタリアの天然石からインスピレーションを受けた色柄が特徴です。
こちらはLaminamを仕上げに使ったキッチンの施工事例です。
価格帯はハイグレードで、天然木と同程度かそれ以上になります。
また特殊な技術を要する為、製作可能なメーカーは限られています。

セラミックの扉よりもさらにラグジュアリーさを追求した仕上げに、ガラスや天然石があります。
ガラスを用いる場合は、硬化ガラスを使用します。とはいえガラスなので、取り扱いには注意が必要です。
別荘のキッチンやバーカウンターなど、使用頻度が低い場所の方が適しています。
天然石は比重が重く、扉全面に使う場合は吊り下げる丁番や金物の耐久性を考慮する必要があります。
minotti cucine(ミノッティ・クッチーネ)さんなどが全面天然石仕上げのキッチンを出されています。
ここ数年、ミラノサーロネでも驚くような加工をした天然石のキッチンが登場し、石の加工技術の発展を感じます。
どちらもメリットは、圧倒的なラグジュアリーさです。近年トレンドの「厨房っぽさ」を無くしたインテリアキッチンに仕上げるには、ガラスや天然石はこれ以上ない素材です。
天然石は他と同じ柄はないため、一期一会の出会いがあります。

堅牢性、お手入れ性の良さからプロのキッチンによく採用されているステンレス。汚れがしみ込みにくく水拭きで多くの汚れが取れるのが魅力です。
一方指紋や水垢は目立ちやすく、美しいステンレスの仕上がりを保つにはこまめな清掃が欠かせません。
製品化されたステンレスキッチンは安価ですが、オーダーキッチンをステンレスで仕上げる場合は、扉一枚一枚をステンレス加工する為、高額になります。
例えばEuromobilでは、セラミックやガラスよりも高額になっています。

キッチンデザインを大きく決定づける扉仕上げは、じっくりと選びたいところです。
色味だけでなく、手ざわり、ツヤ感、エッジの処理など細かなところまでしっかりとチェックし、床材や壁仕上げと合わせて全体のコーディネーションを見るのも大切です。
沢山素材を使いすぎると照準が絞られず煩雑な印象になってしまいますので、キッチンは「少しシンプルすぎかも…」と思うくらいの仕上げにしておくと、お部屋の内装や家具が入った時に程よく溶け込んでくれます。
Euromobilではどの素材もサンプルをお手に取ってご確認頂けます。
経験豊富なプランナーがお部屋の間取りを考慮しながらご提案致しますので、お気軽にご相談下さい。
YM