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COLUMNコラム

2025.10.20

オーダーキッチンのつくりかた(2)国産 or 輸入キッチン

オーダーキッチンを検討する方へ向けたステップガイド、第二回は国産キッチンと輸入キッチンについてです。

【目次】
国産キッチン - 量産型キッチンメーカー
国産キッチン - オーダーキッチンメーカー
国産キッチン - 造作キッチンメーカー
輸入キッチン - イタリアキッチンメーカー
輸入キッチン - ドイツキッチンメーカー

【国産キッチンメーカー】

〇量産型キッチン

「日本のキッチンメーカー」と言えば、パナソニックやタカラスタンダード、リクシル、TOTOなどが浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
これらのメーカーはシステムキッチンの仕様がある程度定まっていて、パッケージ化されています。
キッチンのレイアウトや面材、機器はあらかじめ決まっているか、数種類の中から選ぶことが多いです。
パッケージ化することで生産コストを抑え、かつ一般的な工務店などで施工できるように効率化されています。
細かな打ち合わせをせずとも安定したクオリティのキッチンが手に入るのが魅力です。
予算は数十万~100万円程度が一般的です。

〇国産オーダーキッチン

国産のオーダーキッチンは、kitchenhouse(キッチンハウス)やCucina(クッチーナ)、リネアタラーラ、神戸スタイルなどが挙げられます。
こちらは使える面材やレイアウトの幅が広がり、様々なカスタムオーダーが可能です。
モジュールと呼ばれるサイズ・仕様規格がある中で、それを組み合わせながらレイアウトや仕上げを打合せしていきます。
多くは国内に自社工場をもち、そこで製作しています。
注文~納品まで2,3ヶ月程度、価格は300万程度~です。

kitchenhouse HPより

〇造作キッチン

それぞれの家具工場で製造される造作キッチンという選択肢もあります。
この場合は、家全体の設計に携わる建築事務所や工務店がキッチンをデザインし、家具工場に発注するパターンが多いです。
造作キッチンのメリットは、建築全体と意匠を揃えることができる点や、微細な点までフルオーダーできる点です。
例えばリビングのテレビボードとキッチンの扉面材を合わせたり、モルタルや左官仕上げなどを用いた特殊なキッチンを作る際に、ミリ単位でデザインすることができます。

価格帯はピンからキリまで幅広く、使う仕上げ材などに大きく左右されます。

弊社デザインの造作キッチン

【輸入キッチンメーカー】

続いて輸入キッチンのご紹介です。
輸入キッチンは、海外のキッチンメーカーにオーダーし、船もしくは航空便で輸入するキッチンを指します。通常はユニットと呼ばれる収納のキャビネット毎に輸入して、現場で組み立てます。
弊社の取り扱うEuromobilもこの類になります。

今も昔もヨーロッパがキッチンデザインの主流ですが、中でもイタリアとドイツが二強を誇り、それぞれの国ごとに特徴があります。

〇イタリアキッチンメーカー

Euromobil(ユーロモビル)、Boffi(ボッフィ)、Arclinea(アルクリネア)、Valcucine(バルクッチーネ)、Poliform(ポリフォルム)、Molteni&C(モルテーニ)、KEY(キー)など。

イタリアはキッチンのみならず、ファッション、家具など工業デザインの最先端をゆく国です。
毎年4月にはミラノでSalone del Mobile(ミラノ・サローネ)が開かれ、各メーカーが新作キッチンをお披露目します。

イタリアキッチンの特徴は、ラグジュアリーで優美なこと。
人の情感に訴えるような素材や質感、光の印影まで計算したデザイン力は、キッチンが据え付けられた時にはっと息をのむ美しさがあります。
また、古くから天然石の産地でもあるので、石材やセラミックなどの加工技術にも長けています。

例えばEuromobilを例に挙げて説明しますと、
下のキッチンはガラスユニット、天然木のカップボード、大理石のアイランドキッチンの組み合わせです。
重厚感溢れる大理石や天然木の中で、ガラスの透明さがキッチン全体の「抜け感」になっています。

大理石でできたアイランドのカウンターは、シンクも同じ素材でできています。
カウンターに直接バーナー部が据え付けられたガスコンロは、日本ではお目にかかれません。
日本ではそもそも大理石を扱う工場も少なく、また割れや欠けのリスクからここまでの加工を受けてくれる石材屋さんはあまりありません。

〇ドイツキッチンメーカー

モデルの滝沢眞規子さんが愛用されているbulthaup(ブルトハウプ)や、SieMatic(ジーマティック)、Poggenpohl(ポーゲンポール)などが日本で流通しているドイツメーカーです。

ドイツキッチンの特徴は、堅牢で合理的な設計、シャープでシンメトリーなフォルムが挙げられます。
ドイツ人の気質を体現するような、狂いの無い精緻な設計に美を置くポリシーを感じます。
ハンドルレスでフラットな扉が多いです。

昨今ではイタリア、ドイツ互いの良い所が融合してその差は縮まりつつありますが、カタログ等を見ると各社の美的理念が伝わってきます。

bulthaup HPより

他にもハリウッド映画や海外ドラマでみるような、アメリカキッチンなどもあります。
ミニマルでモダンなデザインをゆくヨーロッパとは一線を画し、框扉やオーブン一体型の大型コンロ、重厚なカウンターなど装飾的な要素が強いテイストです。

上記で挙げた輸入キッチンはどれも、セミもしくはフルオーダーメイドになります。
注文から完成まで2~3ヶ月+海上輸送に2ヶ月半かかり、納品まで約6か月となります。
リフォームなどで工期が短い場合は、施工がキッチン待ちになる場合もありますので、注意が必要です。
価格帯の幅は大きいですが、概ね700万円~です。

国産と海外産、量産タイプとオーダーキッチン、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ご自身が憧れるキッチンのテイストや予算、納期などから的を絞っていくと選びやすいかと思います。

YM

Tag
Euromobil, イタリア, オーダーキッチン, キッチン, システムキッチン, ドイツ, ビルトイン, ユーロモビル, 輸入キッチン

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