大阪本町にあるMiele experience center（ミーレ・エクスペリエンス・センター）にて、Mieleの機器研修会に参加してきました。
前回の続きとして、Mieleのビルトイン食器洗い機の詳細をお伝えします。

→前回 Miele研修会 ＠Miele experience center本町 (１)調理機器

【目次】 ・Miele食器洗い機ー種類について ・Miele食器洗い機ー主な機能について ーAutoDos ーバスケット ・G7659 C SCVi XXL ・W60㎝と45cmの容量差

【食器洗い機】

Mieleの食洗機はランナップが幅広いです。
ドア材別途とは、別で扉材を用意する必要がある機種です。その分隣り合う収納と仕上げを揃えることができます。
操作パネル付きはドアの正面に操作部分があり、オールドアはフロントは扉のみで、操作部はドア天面にあります。

＊Euromobilのキッチンでは、ドア材別途機種にEuromobilのドアをつけてキッチンと意匠を揃えています。なので今回はドア材別途タイプに絞って言及します。

	操作パネル付き		オールドア
W60cm	ドア材別途タイプ	ドア材装備タイプ	ドア材別途タイプ
	5種	2種	3種
W45cm	3種	3種	1種

主なモデルの違いは操作パネルの仕様とプログラム数です。
基本的な洗浄能力や庫内容量、消費電力等にモデル毎の差はありません。

それではMieleの食器洗い機の特徴をご紹介します。

【Auto Dos】

洗剤自動投入機能です。専用のPower Disk（パワーディスク）と呼ばれる洗剤をセットすれば、約1か月洗剤を補充する手間が省けます。

洗剤自動投入機能はMieleが初めてでしたが、最近はスウェーデンのASKOも同じような機能を搭載しています。
ASKOは洗剤の種類を選ばないのに対し、Mieleは専用の洗剤が必要な点が異なります。
一方でMieleは自動投入機能に合わせて洗剤も開発していますので、溶け残りや洗剤の量などを心配する必要がなく、洗剤の効力を最大限に活かすことができます。

Auto Dosは、W60cmの全オールドアモデルとドアパネル付きG7000シリーズに備わっています。
_{＊W45cmモデル全種、W60cmの G5214 C SCiは非対応}

【バスケット形状】

Mieleは日本での販売歴も長く、アジアマーケット向けの商品開発にも力を注いでいます。バスケットの形状にも日本の食文化を反映した工夫が凝らされています。

例えば下段バスケットのピンは、お茶碗など深さのある器が立てられるように幅が広くなっています。
手前のピンは角度を変えることで底部の幅が広くし、お椀などを連続して入れることができます。

また、最上段のカトラリーホルダーは、スプーンやフォークに加えて、お箸も置きやすいようになっています。
手前の山形のくぼみにスプーンやフォーク等を並べ、奥のグレーのホルダーに渡すようにして縦に箸を入れます。

（FlexCare Glass＆Bottle）

もう一つバスケット形状で良いと思ったのが、こちらのグラス立てーFlexCare Glass＆Bottle。
ワイングラスのステムをフックにかけて使います。洗浄中にグラスが傷つかないようステムが当たる面にはシリコンパッドが付いています。

加えて、このグラス立ては半円状の部分が上に上がるようになっており、水筒やデキャンタグラスなど円柱型のものも立てられるようになっています。
ウォーターボトルなどちょっと置き場に困るものまで、スムーズに入れられる工夫が素晴らしいと思いました。

【G7659 C SCVi XXL】

昨年末MieleよりH84.5~91cmのキッチンに対応したXXLモデルが登場しました。
他の機種がH~87cm対応に対し、こちらのモデルはH~91cmまで対応しています。
カウンター下を高く設けたキッチンなどに適しています。

高さが高い分食器洗い機の庫内も広くなっていて、上段バスケットにもワイングラスが立てられる余裕があります。

【W60㎝と45cm】

海外製の食器洗い機はどのメーカーもW60cmか45cmです。
Euromobilのキッチンを入れられる方はW60cmを選ばれる方が多いですが、家族数が少なかったり、サブキッチンの場合にはW45cmが選ばれています。

個人的にW45cmの容量はミニマルだと感じました。
大きめのフライパンとお鍋を下段に入れると、下段はほぼ埋まってしまうので食器は上段になります。
小まめに食洗機を回すご家庭か、二人家族くらいなら丁度良いサイズです。

海外のビルトイン家電は後々機器が入れ替えられるようにサイズが概ね共通となっています。
キッチンメーカーもそれに合わせて機器がスムーズに入るよう設計しています。

Euromobilのキッチンにも、Mieleを始めGAGGENAUなど日本で取り扱っている海外製の食器洗い機は全て入れることができます。
ショールームにも実機を展示していますので、直接お手に触れてご確認頂けます。

ご検討の方はお気軽にショールームへお越しください。

次回は冷蔵庫と洗濯乾燥機をお伝えします。

YM