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2025.05.23
キッチン作りにおいてキッチンカウンター選びは、悩ましいポイントの一つです。
素材によって価格が大きく異なるうえ、毎日食材や水にさらされる場所でもありお手入れ性も欠かせません。
石材加工・販売のダイワ建材さんが、そのキッチンカウンターを「比重」という観点で解説していましたので、膨らませつつご紹介します。
▼比重とは…
比重 =( 物質の密度 )÷ (同一体積の時の水の密度)
つまり水と同じ体積の時、その物質が水に対して何倍の質量を有しているか、という「指標」です。
密度=質量÷体積に対し、比重は同じ体積の「水の質量」との比率です。
ただ水の密度は≒1なので、数値としては同じと考えます。
平たく言うと、比重値が大きいほど分子同士の結びつきが強く密度が高くなります。つまり分子間に空気の穴が少ない非多孔質となり、水や汚れがしみ込みにくくなります。
では一般的なキッチンカウンター材の比重を比較してみます。
【天然木】
スギ 0.38
オーク 0.72程度
世界で一番硬く重いとされているリグナムバイタ 1.28
カウンター材の中では比重が低く、軽量で扱いやすいのが特徴です。
多孔質で水を吸いやすい為調湿ができるメリットがある一方で、汚れも隙間にしみ込みやすくなります。
キッチン回りの素材としてはデリケートなカテゴリーです。
温かみのある触り心地や木目の高級感から、写真のような水の気にならない軽食カウンター等にEuromobilはよく用いています。
【人工大理石】
Corian(コーリアン) 1.7~1.8程度
アクリル樹脂を主成分にしたメタクリル樹脂強化無機材のCorianは、木材と比べると倍以上の比重になります。
樹脂をベースにしているのでビアンコカララのような大きな石目柄は少なく、また高温下では変色や変形のリスクがあります。
しかし曲げやシームレス加工ができるのが強みで、欠けや割れも補修することができます。
加工性に富んでいるので、下のような複雑な形状のカウンターも継ぎ目なしで製作できます。
【人造大理石】
Caesarstone(シーザーストーン) 2.1程度
Silestone(サイルストーン) 2.03~2.5
砕いたクウォーツを主成分に、ガラス等を混ぜて固めたものが人造大理石。アクリル系人工大理石と比べるとより天然石の質感を再現しています。
触った感触もひんやりとして本物の石のような質感です。
比重が上がるぶん吸水性が低く硬度も上がるので、キッチンカウンターに適した素材となっています。
生成時に素材を混ぜて模様を作る為、柄はセラミックと比べると細かく靄のように入る傾向にあります。
Euromobil大阪ショールームに展示のこちらのキッチンはカウンターに、Caesarstone 5810 Black Tempalを使用しています。
長くなりますので、その他の素材は次回に続きます。
YM